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こんにちは、WEBデザイナーの千葉です。

最近本を読むときは、kindleで読むことが多くなりました。
読んでみたい本があるときは、まずkindle化されていないかチェックし、
何となく暇つぶしで読みたいときは、kindleストアで評価が高い本を選んで読んでみたりしています。
そうするとどうしてもビジネス・啓蒙系に偏ってしまうのですが。。

『ゼロ〜なにもない自分に小さなイチを足していく〜』 を
読んだきっかけ
  • ●kindleストアで評価が高かったこと、
  • ●ホリエモンが2013年3月に出所後初の単行本ということ、
  • ●サイバーエージェント社長藤田さんのブログで紹介されていたこと

などですが、
一応Webのお仕事をしているにも関わらず、
ウェブ業界の先駆者であるホリエモンについて、どんな人か全然知らないなぁ、
ということで読んでみました。

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私がざっくり知っているホリエモンの人物像は
見た目は太っていて、いつもTシャツ。不遜な態度。
地方の秀才が東大に入学し、在学中に起業して金儲けに邁進し、成功。
プロ野球の球団や放送局の買収騒動、総選挙立候補、
そしてライブドア事件で逮捕、、、
出所後も宇宙だロケットだといい、よくわからない活動している。
すごい人だけど、お金で何でも出来ると考えている感じが好きになれず、
たくさん著作があるけれど一冊も読んだことありませんでした。

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読んでみたらイメージが一変。
「ホリエモンって苦労して育って、孤独な努力家なのだなあ。」と生い立ちを知り、
モテなかった頃の話や、働くことで世の中と接点を持ったエピソードで、
「私たちと同じようにアルバイトや、働く中で自分の活路をみいだしたんだなぁ」と
「そうだよね、失敗を恐れず未来に向かって一歩一歩進むんだよね」と
ホリエモンの仕事に対する考え方に共感して、すっかりホリエモンに好感を持っている自分がいました。

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普通の自叙伝として、ビジネス啓蒙書として読んでもよいのですが、
「なんで私ホリエモンに好感を持ったのだろう」と疑問に思い色々調べていたら、
かなり一流の仕事がされていた、という事実を知りました。

今までのファンにも喜ばれ新規ファンも獲得するという、ギリギリをせめぎ合いながら
上手くプロデュースされた本だったようで、とても興味を持ちました。

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★ホワイトな装丁
真っ白で光沢のあるカバーにホリエモンの直筆のタイトル、
毒気がなくなってスリムになっているホリエモンの写真。
すべてを失って『ゼロ』からのスタート感がよく現れ、
そんなこと絶対言わなそうなのに「なにもない自分に小さなイチを足していく」というサブタイトル。
ホリエモンのいかがわしい感じが苦手だった人も手に取りやすくなっています。

★「Me、We、Now」
ビジネス書界隈有名な編集者やライターがチームを組んで関わっているようで、
オバマ大統領が演説のときに使う手法「私、私たち、そして今」の構成を取り入れ、
そこにエピソードを肉付けしていったそう。

  • ●幼少期から大学進学までの生い立ち 「Me」
  • ●働くことで社会と接点を持った、という読者と共通点のあるエピソード 「We」

ここまでの話で、今まで反感を持っていたような読者から共感を得ての心をグッとつかみ、
今の夢である宇宙事業や読者に伝えたいことを伝える「Now」
この本で一番伝えたかったメッセージは
「過去にとらわれず、未来におびえず、今を生きろ」だって。
いいこといっています。

「世の中をかえたい」「読者からも歩み寄ってほしい」という
基本は今でも上から目線の考え方なのですが、
「わかる人にだけわかればいい」「正しいことを話していれば伝わるはず」
というスタンスだったホリエモンが、色々痛い目にあってきて、
それでは好きなことが出来ないどころか、
嫌われたり潰されたり閉じ込められたりする、、、身をもって体験したからこそ、

自分をいかにプロデュースするか考え抜いた本だったこと、そして
世間の人たちに少し歩み寄って、迎合してでも伝えたいことや夢がある
ホリエモンってちょっとうらやましいな、とも思いました。

100万人に伝える!を目標にしたプロジェクトだったようですが、
その1人になった上に、宣伝までしてしまいました。
でも違う視点で読んでも面白いのでおすすめデス。

<参考サイト>
http://toyokeizai.net/articles/-/24549

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