こんにちは。
デザイナーの金子です。
季節はすっかり秋ですね。
先日、衣替えのついでに部屋の掃除をしていると
学生の時に撮影したなつかしい写真が1枚。
撮影場所は『みみのオアシス』
今日はちょっと変わった“オアシス”について書こうと思います。
みなさんは『すぎなみ知る区ロード』という散策路をご存知でしょうか?
私は大学が杉並区だったこともありなんとなく聞いたことはあったのですが
東の輪(16.9km)と西の輪(19.4km)の2つの輪から成る
全長約36kmの区内ほぼ全域をめぐるルートで、
区内のおもな名所旧跡や公園、区の施設などが巡れるようにと、
1988年(昭和63年)に設定されました。
そのルート上にあるのが4つのオアシス。
1991年に一番目のオアシス、みみのオアシスが開設されました。
ほかに、ときのオアシス(1992)・はだしのオアシス(1993)・はなのオアシス(1993)があり、
設計は建築家の六角鬼丈さん。
五感をテーマにしたちょっとかっこいい遊具が設置されています。
“オアシス”と聞くとなんだか壮大な感じがしますが、
実際に行ってみると、お散歩の間にちょっと一休みするのに良さそうな小さな空間。
『みみのオアシス』は竹林に囲まれていて、
ぶらさがるみみ/のぼるみみ/かがむみみ/ひろがるみみ、
みないみみ/すますみみ/くつろぐみみ
計7つの遊具があります。
それらに耳をあてることで風の音、地下水の音、足音、鳥や虫の鳴き声などなど…
それぞれ違った音を感じることができ、
こんなに狭い空間にもさまざまな音が溢れていることに改めて気づかされます。
実際に行ったことがあるのはこの『みみのオアシス』だけですが
『ときのオアシス』は時間を感覚的にとらえられるような空間。
『はだしのオアシス』では触覚『はなのオアシス』では嗅覚をテーマにした
空間づくりがなされているそうです。
大学の授業では五感を鍛えるようなワークショップが
日々行われていましたが、卒業から早○年…
視覚に頼りすぎた生活になっているなぁと反省。
季節は秋!
おいしいものを食べて、体を動かして、いろいろな場所へでかけ
五感を鍛える秋にしたいと思います。