トップ スタッフ紹介 お問い合わせ コーポレートサイト

こんにちは。

ADの下村です。
今回は、私が青春に熱く燃えていた、
中・高校生時代の話を、なぜか唐突にしたいと思います。
その当時、私にはすごく好きな日本のバンドがいまして。
四六時中、彼らのことばかり考えていて、
その動向を見逃さないために、できる努力を惜しまず、
常にアンテナをはり巡らせていた甘酸っぱ~い時代がありました。
現在、情報と言えば迷わずネットで探すご時勢となり、
国内外、メジャー・インディーズ問わず、好きなアーティストの欲しい情報が即座に手に入りますが、
家庭にPCが普及する前の話ですから(ちなみに80年代後半~90年代初頭)、
どのようにしてお目当てのアーティストを追っかけていたのか?
けっこうな昔話になりますが、みなさんにご紹介したいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その1:情報の収集
ツール:『音楽情報誌』
アーティストのインタビュー記事は、
彼らのキャラクターを知ることのできる貴重な情報で、
リリース情報やライブ・イベントスケジュールを知る上でも「音楽情報誌」は大切な媒体でした。
バンドブームだった当時、音楽雑誌が次々と創刊し、
何を読んだらいいのか分からないくらいの飽和状態だったにも関わらず、
中学生の少ないお小遣いで毎月買える雑誌は1冊しかない…というジレンマを解消するため、
片っ端から立ち読みをして、その月のベストな一冊を吟味して購入していたのが思い出されます。
ツール:『街のCDショップ』
渋谷のHMV、タワーレコード、WAVEは私にとっての聖地でして、
それらのメガCDショップが毎月発行するフリーペーパーには
当時、大変お世話になりました。タダですしね。
それに、ライブ・リリース情報が貼り出されていたり、
新譜を試聴し倒したり、
お店のスタッフさんのレコメンドカードを頼りに、
自分に合いそうな音楽を探すのも楽しかったです。
かつてはCDショップで1日潰せるくらいの、唯一無二の情報のるつぼだったのです!
ツール:『ラジオ番組』
TVではなかなかお目にかかれないアーティストも、
ラジオ番組を持っていることが多く、
活字ではない「生の声」が聴けるありがたいツールでした。
彼らのセレクトする音楽からルーツを辿ったり、
番組が入らない地域のファンの子に、番組を録音したテープを譲ったりして、
ファン交流のための良い材料にもなりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その2:情報の収集 【上級編】
ツール:『ダイヤルQ2』
電話による情報料代理徴収サービス「ダイヤルQ2」を利用した、有料情報サービス(番組)。
「0990」から始まる特定の電話番号に電話をかけるとアーティストの情報番組が流れる仕組みになっており、
3分300円とバカにならない通話料(情報料)だった上に、
当時、Q2といえばアダルト番組という認識が一般的だったため、
後で高額な電話代と請求書の番号通知をみた親から、
「何かいかがわしいことをしているのか…!」と一喝され、
モメにモメたのが今となっては懐かしい思い出です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その3:ファン同士の交流
ツール:『音楽雑誌の掲示板』
ロッキン・オンとかに投稿するんです。…ハガキを。
「切り抜き交換してください!」とか、「ラジオテープダビング求む!」とか。
今では考えられないような、些細な望みのために…
呼び掛けた後のファン同士のやりとりですが、
編集部経由で連絡先を教えてもらうほか、
雑誌によっては実名・住所が掲載されていることもあったのは、
今考えると平和な時代だったんですね。
ツール:『伝言ダイヤル』
主に出会い系と、これまたアダルトな活用のされ方が主流のようでしたが、
音楽など共通の趣味を持つファン同士のコミュニケーションの場として便利なツールで、
割と活用されていたと思います。
例えば、音楽雑誌などに伝言ダイヤルの番号一覧が掲載されており、
アーティストごとに私書箱みたいなボックスナンバーがあてがわれていて、
その番号に電話をかけると、そこにメッセージを残すこともできるし、
他の人のメッセージを聞くこともできる仕組み、、だったと思います。
ネット掲示板の電話バージョンですね。
そういや話はそれますが、携帯電話が未だ普及する前は、
駅に必ず黒板の伝言板がありましたね…!
「YUKO、遅いので先に行ってます」とか。
ツール:『手紙』
さて、これまでに既出の方法で知り合った人たちと、
自然な流れで文通が始まることも多かったです。
地方ラジオ局での出演コピーテープとか、ライブやイベント時の写真、
古い雑誌の切り抜きのコピーとかも喜んでもらっていました。
今だったら、ネタを持っている人が、ネット上で多くの人に同時配信・公開できるけれど、
アナログ時代の私たちは、ファン個人個人で手紙を出し合う、
チマチマとしたやりとりが主流でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その4:情報を発信する
ツール:『ファンジン』
ファンが作る手作り感満載のマガジン、その名も「ファンジン」。
ようは同人誌です。
内容は、そのファンジンの主催者(編集長)の趣味趣向によってバラバラで、
音楽紹介や、アルバムレビューを書いてみたり、
ライブやイベント会場などで個人的にバンドメンバーと交わした会話を紹介したり、
そういった会場で撮ったいわゆる生写真を掲載したり。
また、音楽だけでなく、ファッション、映画、アートといったカルチャー全般を紹介している
オシャレな自主制作マガジンが数多く作られて出回っていました。
ただし、あくまでも「同人誌」ですから、
発行の宣伝も自分たちでやらなくてはいけないため、
これまで出てきた掲示板や伝言ダイヤルなどでインフォメーションするほか、
イベント会場などでお手製のオシャレなビラを配っていた人も多かったです。
センス良さそうだな、読みたいな、、と思ったものは、
主催者に「切手」で料金を支払って郵送してもらいました。
今思えば、かなり自己満足の表現媒体ではあるのですが、
好きなことへの「愛」が毎号毎号ぎっしり詰まっているファンジンは、
私のような若輩者からすると、羨望の的。
「ファンジン作ってる人」=「かなりイケてる人」という図式が
その業界的には出来上がっていたのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こう思い返してみると、当たり前ですが当時は何をするにもすべてアナログな方法しかなく、
自ずからフットワーク軽く行動をしないと、欲しい情報が何も入ってこない時代でした。
にもかかわらず、その煩わしさに勝る情熱をもって、
ほとんどの青春時代を費やし夢中になっていたあの頃。。
我ながら、、恥ずかしくもあり、誇らしくもあり、、、
ただ、その時代にまた戻りたいか?と問われれば、
断固としてNO!です。
なぜなら、今のネット社会の便利さにどっぷり浸かってしまっていますので。
好みの音楽を見つけたり、好きなアーティストの情報を見つけるために
あれだけ必要だった労力が、ぐ~~んと減り、
さらに、こちらが特に気にしていなくても向こうからどんどん情報を送ってくるような
作り手と聴き手の関係にも慣れ、
その恩恵を甘んじて享受しているこの頃なのですから。

ツボ度
枠
pagetop