タイミングとしては少し前の話になるのですが、先日「第5回 販促会議企画コンペティション」の募集が開始されました。
株式会社宣伝会議が主催する公募式の企画コンペで、名だたる企業が出す様々な課題とそれを解決する素晴らしいアイデアがひしめき合う、今や販促業界のお祭りとなった感もある、一大イベントです。
販促会議企画コンペティション2013 特設サイト
http://spc.sendenkaigi.com/?utm_source=advertimes&utm_medium=sdkg_side_event&utm_campaign=spc
僕がこのイベントの特にすばらしいと思うところは、グランプリや主だった賞に輝いた企画書が一般に公開されるところで、通常ではなかなか見ることのできない他所様の貴重な、そして素晴らしい企画書を、労せずに見れてしまうところです。
企画そのものにとどまらず、そこに行きついた経緯、調査・分析結果、そして全体の見せ方や構成など、大変参考になる貴重な資料がいくつも見られるという、業界全体の意識レベル向上など大いに意義のあるイベントだと思います。
と、いう訳で今回はこれを良い機会とし、改めて企画書というものの作り方を、自分なりに見つめなおしてみることにしました。
実は僕自身普段それほど慣れ親しんではいない企画書。
それだけに、いざ必要になった時には毎回悪戦苦闘して作っている現実があります。
そこで他所様の素晴らしい資料も参考にしつつ、「企画書を作るためにはどんな工程が必要か」を段階に分けて考えてみます。
すると以下の様になりました。
提案先(クライアント)の情報や業界、競合他社について。
あるいはターゲットからの評価など出来るだけ多くの情報を集める。
1で得た情報を元に分析。
断片的な複数の情報を取りまとめて課題の設定や企画の指針を定める。
2で設定した課題をクリアするための具体的な「企画内容」を決定する。
3の企画を、提案相手に的確に伝え説得するための形 = 企画書に落とし込む。
大分ざっくりではありますが、大体こんな流れかと思います。
企画書自体の構成がまんまこの流れになっているケースもありますね。
こうしてプロセスを整理して捉えることで、初めてその業界に関わるような案件でもある程度臆することなく対処しやすくなりますし、逆に終わった後で反省ポイントを探すことも容易になると思います。
そして、このプロセスを整理しながら思ったのは、「なにもこれ企画書に限ったことじゃないね」ということです。
つまり僕たちデザイナーが普段行っているあらゆる制作はこのプロセスを経ているはずで。
ポスター一枚、チラシ一枚とってみても、情報収集~分析~企画~デザインという流れで制作されているわけです。
もちろん全ての案件において企画書を作成する訳ではありませんが、だから尚のこと、制作者である僕たち自身がそのプロセスを強く意識している必要があると思います。(そうすることで当然アイデアやデザインの精度も上がりますし)
更に飛躍させると、このプロセスって制作とかビジネスという範疇も越えて、コミュニケーション全般に当てはまる事なんですよね。
たとえば「相手に好印象を持ってもらえる初デート」という企画の場合。
Step 2. 複数パターンのプランを精査・検討
Step 3. 緻密なデートプランを立てる
Step 4. 当日、ハプニングにも臨機応変に対応しつつエスコート
たとえばこんな流れになるんだと思うんです。
いずれにしても「コミュニケーションの第一歩は相手を良く知る事」ということで。
なかなか奇麗に〆ることができたように思います。
それではまたいずれ。岩澤でした。
