トップ スタッフ紹介 お問い合わせ コーポレートサイト
chiba chiba
2017.03.06 (月) Category:マーケティング

こんにちは。Webディレクターの千葉です。
だんだん春めいてきて、まだまだ寒い日もありますが、
明るい服や小物を身に着けたくなりますね♪

さて、最近 王様のブランチで紹介されて気になってた本、尾形真理子さん著書
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う』を読みました。

内容紹介
年下に片思いする文系女子、不倫に悩む美容マニア、元彼の披露宴スピーチを頼まれる化粧品会社勤務のOL……。恋愛下手な彼女たちが訪れるのは、路地裏のセレクトショップ。不思議な魅力のオーナーと一緒に自分を変える運命の一着を探すうちに、誰もが強がりや諦めを捨て素直な気持ちと向き合っていく。「あなたといたい」と「ひとりで平気」をいったりきたりする女心を優しく励ましてくれる物語。ルミネの広告コピーから生まれた恋愛小説。
引用元:Amazon

ルミネの広告コピーから生まれた恋愛小説です。
企業広告で、面白いと思うことはあっても、
好き、とか心に刺さった ということはあまりないのですが、
ルミネの広告はJRを利用するので見る機会が多かったことも、
女性が共感できるコピーと蜷川実花のビジュアルと相まって好きだったので
そのコピーから生まれた小説ということで、読んでみました。

*小説内にでてくるコピーの一例*

好きは 片思い。 似合うは 両思い。

悪い女ほど、 清楚な服が、 よく似合う。

短いフレーズに凝縮されていた内容がより具体的な物語として展開します。
コピーライターさんが書かれた小説ということで、
描写も丁寧で、おしゃれで素敵なお話。短編集なので読み易く、
読み終わるとちょっと元気になる、女性にお勧めの1冊なのですが、
これをネタに、なんでルミネの広告が好きだと思ったのかという ふとした疑問と、
普段の仕事でかかわる広告やそのコピーの違いについて考えてみました。

イメージ広告とレスポンス広告

あらためて調べてみると、広告の種類はこの2つになるそう。

イメージ広告:
製品やブランド、あるいは企業そのものの知名度やイメージの向上を狙ったものをイメージ広告、ブランド広告、企業広告などという。

レスポンス広告:
広告の表現手法の一つで、閲覧した人に具体的な行動を起こしてもらうことを狙ったもの。
広告対象の特徴や価格など「ウリ」となる要素を直接的、説明的に訴求し、来店・来場や資料請求、購入申し込みなど、直接的な反応(レスポンス)を惹起することを目的に制作・配信される。

引用:IT用語辞典 e-Words

ルミネのコピーはここでいう「イメージ広告」にあたり、
情緒的で詩的なコピーに、ビジュアルも印象的でイメージをより増幅させられますが、
直接売りにつながるような表現は使われてません。
女性なら共感できる広告・コピーに
なんとなく、むずむずと心に変化が生まれ、ポジティブな感情が生まれます。
以前は駅ビルでしかなかったのに、気づいたら、ルミネっておしゃれだなと思うようになっていました。

でも、イメージ広告って既に認知されているブランド・サービスだからこそ可能な広告ですよね。
膨大な時間とお金も必要です。

イメージ広告:人のこころを変化させるもの。

一方私たちが携わらせていただくお仕事に求められるのは「レスポンス広告」のほうが多いように思います。
より認知を広めたり、お問い合わせや資料請求、購入などの直接的な行動の変化(=レスポンス)が目的になります。
数字でその結果(費用対効果)が出るので明確でわかりやすいです。

WEBは必ずしも広告が目的で利用されるわけではありませんが
(話がWebというメディアに偏ってしまいますが…
(コーポレートサイトやブランドサイトで該当しない場合も多くあります)
レスポンスを目的にしているのに、コピーやビジュアルがイメージに寄った表現に
なってしまわないように気を付ける必要があるなと、実感しています。

レスポンス広告:人の行動を変化させるもの。

ただ…Googleなどの検索エンジンからの流入も意識すると、コピーに含まれるワードがユーザーの行動から
逆算したものであったり、どうしても説明的・直接的な表現になりがちです。

表現としてせめぎあいではありますが、検索エンジンだけではなく、その広告を見る人の立場にたってコピーの内容も検討することも大切ですね。

まとめ
セールス色を感じたり、煽るような表現をつかわず、
女性の「うん、うん。わかる!そうだよね」という心を上手く捉えていて、共感できる。
そして前向きな気持ちになれる。だからルミネの広告が好きなんだなと思いました。

年齢は重ねても、ルミネの広告のターゲットから大きくはずれない「女心」は
持ち続けたいな…と強く思った次第です。

女子なら誰もが共感してしまう、せつないコピーと鮮やかな色彩が印象的な「ルミネ」の広告まとめ

ツボ度
枠
枠
pagetop