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2013.07.02 (火) Category:Book

 

こんにちは。今回ブログ担当の浅川です。

私は、「美人の日本語」(山下景子著)という本をご紹介します。

 

「なに?美人になれるための日本語ってこと?それなら1400円、安いもんだわ!!」と

鼻息荒く購入した訳ではなく、

以前働いてた会社の先輩からもらった本なのですが(言い訳くさいですが)、

美しい日本語を知っておいて損は無いはず…。うんうん。

この本の帯には「一日一語、口にするだけで綺麗になる一年365日の言葉」とあるように、

4月1日から3月31日までの毎日1語ずつ言葉が取り上げられ、その由来や意味が丁寧に綴られています。

 

例えば
・その季節やその日に関わる言葉

  …四月朔日(わたぬき)、鏡開き、如月、春一番
・季節の草木や動物の名前やその様子

  …竜胆(りんどう)、撫子、篝火花(かがりびばな)蝸牛(カタツムリ)
・普段から良く口にしている言葉

  …明日、大丈夫、当たり前、おめでとう、縁起、結構
・言ったことはあるけど、書いたことはない言葉(私が)

  …酣(たけなわ)、轍(わだち)、餞(はなむけ)、阿吽(あうん)
・もはや聞いたことも見たこともなかった言葉(私が)

  …埋み火(うずみび)、序破急(じょはきゅう)、詞華(しか)
などなど様々な日本の言葉がちりばめられています。

 

この本、一気に読み進めるというよりは、たまにふと開いてみて楽しむ感じでしょうか。
私は、眠いけど眠るのに失敗した時や、ただただボーっとしていたい夜更けに、不意に取り出します。
とりあえず「今日は何の日?」的なノリで開き、なんとなくパラパラと進めていき、

普段使いなれている言葉の意味を知ってハッとさせられたり、

「今まで知らなかったけどこの言葉使ってみたいな…よし使おう。」とか思ったり、

思わず声に出して読んでみたり…。(夜中に怪しいかも?)そんな感じです。
いつもパソコンやスマートフォンで調べたいことを検索すれば

言葉の意味をすぐに知ることはできるけれど、

こんな風に言葉の切れ端をじんわりと味わうのも中々楽しいし、

使わずとも綺麗な言葉の意味を知っていることで、心が豊かになるような気がします。

 

今日の7月2日のページを見ると、「峠」という言葉について書かれていています。
昔、峠や村境に災いが入ってこないように、旅の安全を祈る為に道祖神を祭っていて、

その道祖神にお供え物を手向けたことが語源で、「たむけ」→「とうげ」に変化していったとのことです。
そして、そのページは

「今日はちょうど一年間の折り返し地点です。一年の峠といえるかもしれません。

あらためて、一年の旅路の幸せと、無事を祈りましょう。」

という文章でしめられていました。くうぅ、なんかあたたかいことば。。
今日がちょうど一年の半分なんですね〜。みなさんにはどんな景色がみえてますか?

あっという間のような、じりじりと険しかったような…。(遠い目)
ということで2013年の後半戦、いいスタートをきりましょうね!

 


 

【そして蛇足ですが…】
会社のみんなに「峠」の話を読み聞かせた際に、

「道祖神てどんなものなの?」「ていうか何ですか?」という声があがりました。

私は毎日目にしているのでどの街にもあるのかと思っていましたが、新しい街にはないですよね。多分。
私の住んでいる街は、昔宿場町として栄えていたことと、戦争での被災が少なかったということで、

石碑がそこかしこに残っているみたいです。
という訳で写真を撮ってきました。

で、よく見たら石碑じゃなかった。木製だ。。最近のものですかね。。

 

毎日横を通っていたけど、まじまじと見たのは初めてです。

道祖神さまごめんなさい。これからは手を合わせたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

以上、浅川でした。

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