こんにちは。
グラフィック&ウェブ制作会社
株式会社セガナ・クリエイティブで
デザインに向き合っている生き物
向ちゃんです。

最近Webサイト制作のご相談で「CMSを入れたい」とか「WordPressを入れて自社で更新したい」という声をよく聞きます。(たまたま相談がかぶってるだけな気がするのですが!)

なので、今回はCMSやWordPressを使ってサイトを制作した場合の、気になるお値段について紐解いていこうと思います。

実際によくあることなのですが、

オリエンして
見積もりが出そろって
蓋をあけてみると

各社、制作費が倍以上ちがーーーーーう!!!
なんでーーーー!!!!

ということが、Web制作では発生しがちです。

これ、1つの大きな要因として、制作の仕方が影響しているんです。

CMSとは?WordPressとは?

このブログでも何度か登場しているCMSやWordPressという言葉。

CMSとはざっくり言うとWebサイトの管理システムのことです。このCMSを使うことによって、HTMLなどの技術的知識がなくても、Webサイトを作ったり、更新したりすることができます。

WordPressとは、いわゆるCMSと呼ばれるシステムの1つです。その中でもWordpressは比較的有名で、サイト制作ではよく使われています。

この記事では、紛らわしいので一般的によく普及しているWordPressに限定して説明をしていきます。

▼詳しいことが気になる方は、こちらをぜひ!

基本は「WordPressを入れたサイトを作ると、費用は上がる」

大前提として、HTMLで制作したサイト(依頼主が自分で更新できないサイト)に比べて、WordPressを入れたサイト(依頼主が自分で更新できるサイト)の方が、制作費は高いです。

いや、安くできますよ。

という事実は100も承知。その上で、声を大きくして言います。

WordPressを入れたサイトの制作費は高くなる。

HTMLで制作したサイトより高くなる理由

それはなぜか?理由は簡単です。制作の工程が増えるからです。

WordPress(CMS)を入れると

画面上に見える「デザイン」
表示させるための「HTML」
そのコードに指示を与える「WordPress(CMS)」

それぞれに制作・開発費がかかるのです。例えば各工程で、仮に10万円ずつ制作費がかかるとします。

デザインとHTMLだけなら、20万円。
そこにWordPress(CMS)が追加されたら、30万円。

工数が増えると、費用が増えるとは、こういうことなのです。

WordPressを入れたサイトを低コストで制作できる理由

では、本来高くなるはずのWordPressが入ったサイトを、なぜ安く作れるのでしょうか?

世の中にはデザインのテンプレート(テーマとも言います)というものが存在します。テンプレートとは、デザインが既に出来上がっていて、テキストを打ち換える・画像をはめ込むだけでイイ感じにできあがる、というものです。

Web制作でも、デザイン、コーディング、開発が全てパッケージ化されているものがあります。それをインストール・設定・必要な機能だけ追加して画像をはめ込めば、簡単に、かつ見た目もとてもいい感じなサイトができあがります。

オリジナル開発とテンプレート 制作費の違い

もう少し具体的に制作の中身について見ていきます。オリジナル開発をする場合、ざっくりですが少なくとも7つの工程が発生します。しかしテンプレートを購入することで

  • 設計
  • デザイン制作
  • コーディング
  • 開発

の4つの工程を削減することができます。テンプレートは無料から有料のものまでありますが、いずれを選択してもオリジナル開発の半分以上の工程を削減することができます。

ちなみにWordPressを入れたWebサイトを依頼して、制作会社もしくはデザイナーから出てきた見積りが100万円以下の場合、テンプレートを使用している可能性が高いです。(個人的な経験と印象)

オリジナル開発の場合は、その金額で対応はほぼ不可能です。

自分に合った作り方を知っておこう

Webサイトには様々な作り方がありますが、正直なところ、私たち素人からしたら、やりたいことが実現できるなら、作り方は何でもいい。そう思いますよね。

その通りです。

ただし、それは前提として、入れたい内容とテンプレートの内容が近似しているなら、という話です。

テンプレートはいわゆる汎用的に使える既製品です。既製品が自分に合わなくてもどうしようもないのです。

例えば洋服も同じ。既製品は自分に合うものを探して着るしかない。丈を詰めたりなどのカスタマイズは可能だけど、自分の体ぴったりにすることはできない。自分の思う通りのものが欲しかったら、オーダーメイドするしかない。Web制作も全く同じです。

何度でも言います。

テンプレートを使うということは既製品を使うということ。

テンプレートにはテンプレートのメリット、デメリットが。オリジナル開発にはオリジナル開発のメリット、デメリットがあります。

依頼側も、制作会社やデザイナーに全てを丸投げせず、そのメリット、デメリットをしっかり把握して判断する力が必要です。この力をつけることで、制作中に無駄な労力を使ったり、不満の残るサイト制作をしなくて済むのです。

考えるのが面倒だから、制作会社にお願いしてるんじゃん!と思う方もいるでしょうが・・・

こんなこと言うとよくないですが・・・

世の中、良心的な制作会社ばかりではないのです。

セガナ・クリエイティブではテンプレートを利用する時は、その旨お客様に説明します。今回はテンプレートを使用すること、その理由、そのメリット・デメリット、なぜこのテーマを選んだのか、など全て開示します。ですが、中には有料テンプレート(既製品)を使っておきながら、さも自分たちがイチからデザインしたように見せる悪質な会社もあります。

そんな会社に依頼し、(例え他社に比べて安価だったとしても)安くない費用をつぎ込んで、時間と労力を使い、結果、不満しか残らない(やりたいことがほぼ実現できない)サイトを作る。

こんな悲劇はありません。

自分のために、必要な知識を得ることを強くお勧めします。

ちょっとだけおまけ

このリンク表示、もっと小さくしたいです。
 ↑
できません

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記事Aにカテゴリ違いだけど、記事Bを関連記事として表示させたいです
 ↑
できません(できなくないけど、思い通りの表示にならない可能性が高いよ)

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目次機能をプラグインで追加できますか?
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できません(工夫で乗り越えよ)

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一度入力したカラー数値を記憶させてほしい(毎回色指定するの大変)
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できません(メモせよ)

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記事内の表組みをイメージ通りの作りにしたい!
 ↑
できません(諦めて)

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こちら、全て私の実体験です。(このブログもテンプレート使用)

まとめ

  • WordPressを入れると、制作費は上がる
  • 低コストでできるのは、テンプレート(既製品)を使って作るから
  • 実現したいこと」「予算」「作ったサイトでできること」をよーーーく考えて制作会社を選ぶ

とりあえず、今回私が言えることはこの2つ

安いのは理由がある
安さだけで選ぶと、8割から9割は泣く(という印象)


実際、経験だけで言うと、泣いてる人しか見たことないです。

おまけ

最近ね。ほんとに各方面からCMS(主にWordPress)入ったサイトの制作相談受けるんですよ。もはや安いとか高いとかの金額感もわからないから、お客様も困っちゃってる感。

わかります。

ほんと困り果てますよね。

正直なところ、WordPressってサイトの更新頻度低いなら、別に入れなくてもいいんですよ。でも「安く・簡単に・早く」という牛丼のようなメリットだけ先走っちゃって、そもそもの必要性を考える前にWordPressを使おうとしてるし、制作会社によってはナチュラルに使う。

これが混乱のもとだと思うんですよね。

仕様・理由・メリット・デメリットをお互いに合意した上で制作すれば、こんなにあちこちでトラブルが発生することも少ないのに。

お互いに相手を尊重して、まっとうなビジネスをしたいものですね。

と思う、誠実なセガナのデザインしない向ちゃんでした。

めっちゃ宣伝!

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ということも
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