こんにちは。
グラフィック&ウェブ制作会社
株式会社セガナ・クリエイティブで
デザインに向き合っている生き物
向ちゃんです。
今回のお話は、セガナ・クリエイティブのクリエイティブプロデューサーから聞いて『なるほどな!』と思った話です!(*´з`)
さてみなさん。普段自分がどういう風にモノを見ているか考えたことありますか?例えばスマホを見てるとき、ショッピングしてるとき、散歩してる時、本を読んでいるとき。
思い返してみると、あんまり記憶なくないですか?
では、私たちの脳は普段どうやってモノを見て、認識して、そして記憶していくのでしょうか?
情報の認識はスキャンとシャッター
実は、人の脳がモノを見るときは、スキャンとシャッターで見ているそうです。
さっくり言うと、じっくり読んだり見たりしているときの脳は、情報をスキャニングしていて、ぱっと見て記憶に残ったときの脳は、情報を撮影している、ということだそうです。
と言っても、まだ少し分かりにくいので、もうちょっと詳しく説明しますと・・・
スキャン脳とは
スキャンは、読んで字のごとくスキャニングです。例えば本を読んでいるときや何か欲しいものを探しているとき。
こういう時は、端から順に、字やモノを目で追って、脳がそれぞれを理解しながら認識していきます。だから情報をスキャンしているイメージ。
シャッター脳とは
一方でシャッターは、カメラで写真を撮るようなイメージ。例えば、チラシや雑誌をパラパラと見るとき、スマホでSNSを見てるとき、なんとなくお店を見て回っているとき。イメージ的には何かをじっくり見るというより流し見している感じでしょうか。
でもこの時、脳では一瞬一瞬を切り取って、情報を処理しているのです。
こういう時は、どんどん新しい画像(情報)が脳に上書きされているので、1つ1つはあまり記憶に残りません。ただし、その一瞬に何かひっかかりを感じると、人は立ち止まって見直します。
これがいわゆる二度見、というものですね。
↓
個人的には普段の生活の中でモノを見ているときは、この見方が多いのではないかな、と思っています。
大事なのはシャッター脳で感じる『ひっかかり』
私たちは大抵の場合、モノを流し見したり、意識せずに生活しています。つまり情報の大半をシャッター脳で認識し、情報を上書きしながらモノを見ているのです。
よく、デザインの仕事をしていると
「見ればわかる」とか「読めばわかる」と言われることがあります。でもこれらは逆に言うと
「見ないとわからない」
「読まないとわからない」
ということ。
つまり、相手に情報をスキャンさせることができないと成立しない理論なのです。
ただ、さっき書いたとおり私たちはほとんどをシャッター脳で認識しています。
ということは、普段の生活の中で人の興味を引きたかったり、ちゃんと商品を見てもらいたい場合、まずは『ひっかかりを感じさせないといけない』のです。
人の脳をスキャン状態にするには
シャッターを切った時に『ひっかかり』を感じる
↓
二度見する
↓
興味を持つ
↓
スキャニングを始める
↓
認識する
という流れを、常に意識しなければなりません。
まとめ
人が情報を認識するときは、以下2つ。
- スキャン(じっくり読む)
- シャッター(パッと見る、流し見)
↓
つまり
よく読む体制(スキャニングの脳)になってない人に向けたデザインには、シャッターを連続できっていく中で、立ち止まれる『ひっかかり』やインパクトが必要ということなのです。
だから「見て3秒で理解できる」というのが重要なポイントになるのです。
この流れを意識して、商品パッケージ、販促物、広告、バナーなどを作ると、ターゲットに興味を持ってもらえる可能性が高まるかと思います。
おまけ(宣伝)
私がデザインをチェックするときに、デザイナーから
「見ればわかる」
「読めばわかる」
と言われると、毎回
「見てもらえなかったら?」
「読んでもらえなかったら?」
と、いつも疑問を感じていました。いや。嘘です。疑問どころじゃない。口に出して言ってた。
でも、なんで自分がそう思うか全然わからなかったんです。そんな時この説明を聞いて、なんというか
目から鱗!
ほんとそうだな!!と思いました。
なんでしょっぱなから、相手にスキャニングしてもらえると思ってるんだろう、どんだけスキャニングしてもらえる自信があるんだ!と無意識に感じてたのだと悟りました。
誰かに、何かを読んでもらったり、目にとめてもらおうと思ったら、いい意味での違和感は必須。それを心にとめて、これからもデザインを見ていこう!と心に誓いました。
てことで、セガナ・クリエイティブはひっかかりを感じてもらえるよう、日々がんばる所存なので、なにかしら相談しても良いと思います!
セガナ・クリエイティブでは
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あれこれについてご相談を承っております
こんなこと相談してもいいかしら?
ということも
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