こんにちは。
グラフィック&ウェブ制作会社
株式会社セガナ・クリエイティブで
デザインに向き合っている生き物
向ちゃんです。
今回は、前回の記事で制作プロセスについて紐解いたので、その流れでデザインにかかる費用についても紐解いてみたいと思います。
デザインをお願いした時の費用って、会社によっても違うし、制作会社かフリーランスによっても違う。そもそも何にそんなにお金がかかるのかもよくわからない。
デザインの巨匠がいる・いない の違いなんでしょうか?
今回はそんなよくわからない制作費の構成についてお話します!
そもそも制作(デザイン)費って何?
制作(デザイン)費とは、読んで字のごとく、Webやチラシ、カタログ、パンフレットなどを制作するためにかかる費用のことです。
では、制作するためにかかる費用って、具体的にどんなことにお金が発生しているんでしょう?
一般的に制作費というと、デザイナーがデザインを作る費用、つまりデザイン費=デザイナーが物理的にデザインを作る費用という印象が強いです。
ですが、実は、デザイン費とは物理的に形を作る費用だけではなく、デザインにかかるいろいろな作業にかかる費用から構成されているのです。
では、デザインにかかるいろいろな作業とは一体何でしょうか?
制作費の構成
各社いろいろと考え方はありますが、原則、大きく分けて3つの項目から構成されています。各項目でさらに細分化できるのですが、ここでは大まかな項目だけを紹介します。
3つの項目
- ディレクション費
- デザイン・開発費
- プロジェクト管理費
※この他、制作内容に応じて撮影費、コピー費、印刷費などが発生します。
セガナ・クリエイティブでは見積書を作成する場合、原則上記構成に基づいて費用を算出しています。
会社によって、項目の出し方は少しずつ違いますが、それは会社の考え方によるものが大きいかな、と思います。例えばプロジェクト管理費をディレクション費に含む会社もありますし、プロジェクト管理費をディレクション費と呼ぶ会社もあります。
いずれにしろ、原則として制作費はこの3つの項目から構成されていると考えてもらえればよいと思います。
ディレクション費
ディレクション費とは上図の通り、おおむね設計にかかる部分の費用となります。実際は、デザイン費にも少し含まれるのですが、その辺はいったん置いておきます。
この設計の内容によって、費用に増減が発生します。増減の理由として、主なものは以下になります。
- 設計にかかる工数
- 規模・内容
↓
- Webやチラシなどの作るものが決まっていて、その中身(デザインやレイアウト)だけを考える
- 何を作ったらいいのかから考える
- そもそものプランから考える
- 商品やサービスをどうやってユーザーに認知させるのか
- どんな打ち出し方(コミュニケーション、コンセプト、ビジュアル)をしたら目的達成できるのか、など
ディレクション費は、考える内容の範囲が広くなればなるほど費用が上がります。
デザイン・開発費
デザイン・開発費は物理的に何かを形づくるための費用です。もっと言うと、デザイナーやエンジニアが手を動かす費用です。
算出の仕方は各社それぞれですが、セガナ・クリエイティブでは制作の内容や、かかる工数から試算しています。
プロジェクト管理費
制作開始から納品までが滞りなく進行するための管理・調整費用です。制作中、イレギュラーなことが起こった場合のリカバリー対応や、各所への調整対応、サポート対応が含まれます。
制作費が安くなるカラクリ
ここまで制作費の構成について大まかな項目をお話しましたが・・・
では、制作費について原則的な考え方が存在するにも関わらず、各制作会社、フリーランスで費用差ができるのはなぜでしょうか?
理由はいろいろとありますが、1つの解釈として制作プロセスの工程をどこまで対応するか、ということがあります。
例えばセガナ・クリエイティブだと、どの案件でも最低限下記の制作プロセスを踏みます。そうすると必然的にディレクション費、デザイン費(制作費)、プロジェクト管理費が各工程に応じて発生します。
しかし、例えばヒアリング・設計を一部のみしか対応しなかったり、見た目の方向性しか考えない場合はどうでしょう。
ほぼデザイン費とプロジェクト管理費のみの構成となり、全てを対応する会社に比べて費用は下がります。この時点で、対応範囲や工数が上図の半分程度になっていることが見てとれるかと思います。
つまり同じチラシ1枚でも制作費が違うのは
《 制作の対応範囲の差 = 制作費の差 》
ということになるのです。
まとめ
- 制作費は、大きく分けて3つでできている
- ディレクション費(考える費用)
- デザイン・開発費(手を動かす費用)
- プロジェクト管理費(スケジュール調整管理費用)
- 制作費の差は対応範囲の差
ちなみに、デザインのような人の手で作られるものが「低コスト」ということは、企業努力もありますが、おおむね何かを削減している、と考えたほうがいいです。
例えばそれはイチから考えることだったり、提案だったり、サポートだったり。
削減された部分は基本的に依頼側が対応することになりますが、その対応は概ねディレクション業務になります。つまりデザインに対しての、細かい指示を依頼側がおこなう、ということです。
もちろん全てがこの考え方に当てはまるわけではありませんが、経験上、上記の対応が必要になるケースは多いです。
全部まるっと対応してくれると思って制作依頼をしたのに、いざ制作が始まったら全然内容が違った。結局こちらで細かい指示や参考イメージなどを探して伝えたりして・・・ものすごく大変でした・・・・。
という話もよく聞きます。
制作のプロセスと制作費は密接に関係しているので、制作会社やデザイナーから見積りが出てきた場合は、プロセスや対応範囲を確認することをおススメします。
1つ注意していただきたいのは、「対応しないことが悪」ということではない、ということです。
制作もビジネスなので、利益を出さなければいけません。
そのために各社どうしたらいいかを考え、コストやサポート、技術力といったような優位性を掲げているだけなのです。
問題なのは、ひたすら利益だけを追求して、お客様のこともユーザーのことも何も考えていない会社。案件を受注することだけを考えて無責任なことを言う会社です。
自分に合った会社に依頼し、お互いにハッピーになれるように
変な会社に依頼して困ったことにならないために
ぜひ制作について正しい知識と情報を取り入れていただきたいなと思います!
おまけ(宣伝)
セガナ・クリエイティブは、低コストを売りにした会社ではないです。小さい制作会社だし、できることも限られていたりするので、大手に比べれば費用は安いと思います。
でも、クライアントへの想いや自分たちの仕事へのプライドは引けを取らないと思っています。
クライアントとユーザーの間に、よりよいコミュニケーションを作ることが我々の使命であり、責任だと思っています。
だからこそ、適正な価格を提示し、信頼できるパートナーとしてクライアントと向き合うことが大切なんだと考えます。
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めっちゃ真面目で紳士的!!
セガナ・クリエイティブでは
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