こんにちは。
グラフィック&ウェブ制作会社
株式会社セガナ・クリエイティブで
デザインに向き合っている生き物
向ちゃんです。
制作会社にカタログやWebサイトの制作を依頼するときに「デザインはいい感じでお願いします!」て言いませんか?これ、依頼する側はよく言うし、制作側はよく聞くフレーズです。
でもこのフレーズ、使い方を間違えるととんでもない大事故を引き起こすことも。
「え?じゃ、言っちゃいけないの?無理じゃん。。。」と思ったそこのあなた。
ご安心を!
どんな時ならこのフレーズを言ってもいいのか、デザインしない人の立場からお伝えします!
依頼時に「デザインはいい感じでお願いします!」は言っちゃダメ?
言ってええです。←結論はや!
ていうか、それ以外にどう言えと?他のこと言えるもんならとっくに言っとる。伝える言葉を知ってれば、そんな語彙力持ってたら、とっくに言っとるわーーーーーーーーーーーーーーーー!言えないからいい感じにと言うんやろーーーーーーーー!それをくみとっていい感じにするからプロなんやろーーーーーーーーーーーーーーー!
そですね。その通りです。てことで、「デザインはいい感じでお願いします」は言ってもいいのか問題については
結論:「言ってもいい」
ただし、「以下の場合に限る」です。
言ってもいいとき
Webサイトやカタログ、チラシ、販促物などのデザイン制作をするとき、以下に当てはまる場合は大丈夫!
- 作る背景、意図が明確
- 作る目的が明確
- ターゲットを設定(意識)している
- 作ったあとに、ターゲットがどうなってほしいかのイメージがある
↑に当てはまる方は、1~4を伝えた後で言って下さい。
「デザインはいい感じでお願いします。」
と。
会社としてのデザイントーンやテイスト、訴求の要望があれば教えてくださいね!
言ったら大事故になる時
- 何も考えたくない(思考放棄)
- 情報整理とかしたくない(丸投げで放置したい)
という、考えること自体を放棄して丸投げのパターン。いい感じに作っといてよ。細かいこと言わなくてもできるでしょ?プロなんだからみたいなノリのやつ。
もしくは作るものの仕様さえ言っとけば、あとはいい感じで作ってくれるでしょ、的なパターン。
こちらは、かなりの確率で事故になります。少なくとも依頼側の窓口は疲弊します。なので、おススメできません。あと、変な制作会社にひっかかりやすいのもこのパターン。
余談ですが、変な会社にひっかかる会社(人)は、制作会社を変えても同じような変なのにひっかかる。もう頑張れとしか言えない。
なぜデザインするのに仕様以外の情報が必要なの?
一見デザイン制作に関係なさそうな情報が、なぜ必要なのか。
では、ここで問題です。Webサイトやチラシ、販促物などが
- どうやって使われる
- 誰が見る
- 見た人がどう思ってほしい
- どうなったら大成功!
という情報がわからないのに、なぜ良いものが作れるんでしょうか?センスがあるから?感度が高いから?能力が高いから?
さらに、もう1つ質問です。
- 会社で新しい商品やサービスを作るとき
- クライアントへの提案資料を作るとき
- 社内で使う書類を作るとき
これらの場合、センスや感覚で作りますか?
いずれの場合も、いつ・どこで・誰が・どうやって使うのか?エビデンスは?など、そういうことを考えるのではないでしょうか(5W1Hというやつ)。
いつ・どこで・だれが・どうやって使うのか、を考えていない人や、根拠を持たない人の意見や提案を、誰が採用するのでしょうか?ビジネスにおいて、そんなことしないですよね。
感覚とかセンスとかでごまかされがちですが、実はデザインもまったく同じ。
効果的なものを作ろうと思ったら、背景や意図、ターゲットや行動心理を踏まえた上で設計とデザインをする。
そうしなければ、「見栄えは良いけど、使いにくいもの」ができあがるだけ。
デザインには、マーケティング、心理学、デザイン理論、色彩学などロジカルな要素がたくさんあるのです。(この話はまた今度)
▼デザインには情報が必要不可欠!という話
まとめ
ということで、「デザインはいい感じでお願いします!」は
言ってもいい。
ただし、言ってもいいのは必要な情報を相手に渡すことができる人だけ。
もし
なにも考えたくない。デザイナーに任せたら、何も言わなくてもうまくくみ取っていい感じにしてほしい、それがプロやろ
という方がいらっしゃったら、ぜひ考えを見直してみてください。
そうしないと・・・
- 毎回作ったものに不満を持つ
- 作ったことに満足しても、期待した効果を得られない。
↓
デザインが悪かったんだ
↓
デザイン会社を変える
↓
再び見た目や雰囲気で作る
↓
効果が得られない
↓
負の無限ループ
↓
疲弊
といったことが起こる可能性が高まります。
中には、丸投げしても、いいもの作ってくれる会社はあるから問題ないよ!できない制作会社が能力ないんじゃないの?という人もいるかもしれませんが
経験上、丸投げしても不満を感じていない場合というのは
そもそも効果が出ていないことに気づいていないだけ。
(何かを作ったことに満足してるだけ)
↑
つまりお金の無駄遣い。
なので、今一度見直すことをおススメいたします。
せっかくお金をかけて作るんです。作った達成感ではなく、本来の目的を達成した方がいいと思いませんか?
おまけ(宣伝)
実は今回の記事を書いたのは、ブログを読んでくださっているお客様から、打合せ中に
「デザインをいい感じに・・・は!これってダメな依頼方法ですよね!」
と言われたことが発端です。
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ち・ち・ちがーーーーう!
あなたは優秀!全然言っていい人!丸投げしてないから!
デザイナーなんだから、こっちの作りたいものがわかってたら、ちゃちゃっと作れるでしょ。
みたいなこと思ってないし!自身でも考えているし!!全力で情報提供しようとしてくれてるし!
言っちゃって~。全然言っちゃって~。
という想いを伝えるためだけに書きました。←直接言え
という感じで、セガナ・クリエイティブではしつこいくらい、「見た目」デザインの情報以外のことを聞いてきます。
それは、私たちが作るものが、お客様の役に立つものであってほしいから。
決してデザイナーの自己満足で作るものであってはいけない。
商業デザインにおいては、ダサかろうが(←あかんけど)、かわいかろうが、オシャレだろうが、効果を出せるものが「いい制作物」であり「いいデザイン」です。
そんな「いいもの」を一緒に作ろうとしているセガナ・クリエイティブ。
信用に値すると思いますよ!!
セガナ・クリエイティブでは
広告・制作・コミュニケーションに関わる
あれこれについてご相談を承っております
こんなこと相談してもいいかしら?
ということも
お気軽にご相談くださいませ!