こんにちは。
グラフィック&ウェブ制作会社
株式会社セガナ・クリエイティブで
デザインに向き合っている生き物
向ちゃんです。
さて今回は、できあがってきたデザイン案に違和感を覚えた時、わたしがやっていることをお伝えしようと思います。
・・・そう。
それはうまく言葉にできないなんとなくの違和感。すっごいダメじゃないけど、そこはかとない「ソウジャナイ感」
こういう場合、どう言ったらいいんでしょう。
ていうか、このなんとなくの違和感・・・プロに言っていいものなの?
まず理由を聞く
制作会社やデザイナーからデザイン案が出てきて、ウキウキしながら見てみたら
・・・うーん。なんだろ。すっごい悪いわけではないけど・・・これがいいの・・・?これなの?という「なんか違う」とき。
わたしは必ず聞きます。
この○○にした理由はなんですか?
○○とは・・・
○○の部分はなんでもいいです。とにかく気になる部分、ちょっとでも違和感を感じたところを入れてみてください。
例えば・・・
・このフォントを選んだ理由は?
・この画像を選んだ理由は?
・このレイアウトにした理由は?
・この色を選んだ理由は?
プロに対して素人が説明を求めてもいいの?
そう思いますよね。
聞いていいんです!
こちらが素人だからこそ、聞かないと何もわからないのです。
なんてこと、あるかもしれません。あるいは、おもいきって質問しても、こんな返しをされるかもしれません。
・
・
・
はぁぁぁぁぁぁあ??ちょっと意味わかんないんですけど。
つっこみポイント例
こんなこと言われちゃったら、返す言葉ないですよね。
え?そうなの?って思うけど、プロがそう言ってるなら、自分の感覚がおかしいのかな?って誰だって思います。
わたしが代わりにつっこみます。
画像に人物が入っていないと、印象的に弱い
確かに一理あります。
人物が入っていないと印象が弱くなる。特に「人」が関わるサービスを紹介する時などは「人」が感じられる方がよいです。
ただし、その一方で「人」が入っていると
「人」の印象にひっぱられる
というリスクもあるのです。
例えば「デザインてなんなん?」というブログのトップ画像で見てみましょう。
こちらはワンコとニャンコが入っていますが・・・これを人物に置き換えると・・・
↓
結構印象が変わる~
なので、「人」がはいっていることで違和感を感じた場合は、こういう質問をぶつけてみましょう。
- 「人」の印象が強くなることを理解した上で、入れたほうがいいと判断したのか。
⇒「人」の印象が強くなるが、ここにどんな効果があるのか?
- その「人」を選んだ理由は何か。
⇒外国人の男女を選んだ理由は?
- その「人」を選ぶことで、どんな効果があるのか。
⇒外国人の男女を入れることでどんな効果が期待できる?
そのあたり、ぜひ聞きたいところです。
あと、よく見るのは「人」を入れてるのに「人」のチョイスを間違えている場合。著作権フリーの画像を使うのは良い。そういうこともあるでしょう。
が、なぜそれを選んだ?
《なぜ外国人》問題
たしかに海外の市場も視野に入れてはいる。今後必要にもなるだろう。雰囲気も良さげに見える。
だが、今のメイン日本市場!なんならスーパーとかコンビニの定番商品!そしてターゲットは別に女子だけじゃない!
なんなら野菜不足のサラリーマンにだって飲んでほしい。
グローバルを見る前に、目の前のリアルを見てください。
《うちの社員じゃないです》問題
いや、できんし。
そもそもこの人ら誰やねん。弊社の社員にこんな人いませんけどーーーーー!!!
リアルなイメージを想起させたいなら、本当のスタッフやオフィスを入れましょう。(というか、そういう提案をしてくれ)
理由を聞く=どれだけ考えているかを知る
「○○にした理由はなんですか?」
この質問をすると、勘違いされることがあるのですが、決して意地悪で聞くわけではないし、この質問で追い詰めてやろうと思ってるわけでもないです。
では、なぜこの質問をするのか。それは
いかに自分のことを考えてデザインをしてくれたのか
を確認するためです。
デザイナーはデザインをするとき、必ず相手のことを考えています。そしてデザインするツールがどうやって使われるか、どうやって人の目に触れるか、どうなってくれればベストなのか、そういうことを考えて制作するのです。
だから、必ずデザインには理由があります。
理由を聞くことで、このデザイナーがどれだけ自分たちのことを考えてデザインをしたのかを知ることができます。
デザインの意図や背景、理由を知ることができれば、違和感の正体にも気づけます。
そして、認識の違いを指摘し、デザイン修正をお願いすることができるのです。これをやらないと、いつまでもたっても違和感が残ることになります。
やっぱり理由がわからない
ただ、もし、万が一、何も考えず、トレンドだから、オシャレだから、なんとなくこれがいいから、とか寝ぼけたことを言ってきたら・・・
お付き合いは考えたほうがいいと思います。
デザイナーは決して特別な人でも、特殊な感性を持った人でも、孤高のアーティストでもありません。
大事なことなので、もう一度言います。
デザイナーは孤高のアーティストではありません。
し
デザインは感覚で作るものではありません。
デザイナーは、コミュニケーションの手段について専門的知識を持ったプロです。
プロとして責任をもって制作し、責任をもって説明する。そんな当たり前のコミュニケーションができない人間は、この仕事をすべきでないと考えます。
まとめ
てことで、デザインに何か違和感を感じたら、まずはこれをしてください。
- デザインの理由を聞く
- 理由の説明で意識するのは
わかりやすい言葉で、わかりやすい説明をしてくれるか
いろいろ言いましたけど、ちゃんとした会社(デザイナー)は必ずわかりやすい言葉を使ってわかりやすい説明をします。
専門用語や横文字を使って雰囲気で逃げるような会社(デザイナー)は、信頼関係が構築できないので、ビジネスとして成立しません。
これだけで大丈夫!とは言い切れませんが、理由を聞く、ということを習慣づけすることで、つっこみポイントなどもわかってくると思います。
おまけ(宣伝)
わたしは比較的、気性が激しめではありますが、それでも初めのころはデザインの違和感についてデザイナーに指摘することができませんでした。
それが普段デザインに接していない人ならなおさらです。そしていろんな人と話していると、デザインや制作で困っている人が多いことに気づきました。
そんな困ってる人達にとって、少しでもこの記事が参考になるといいなと思います。
偉そうなことを言っても、セガナも完璧ではありません。でも、できる限り誠実でありたいと思っています。
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