こんにちは。
グラフィック&ウェブ制作会社
株式会社セガナ・クリエイティブで
デザインに向き合っている生き物
向ちゃんです。。
デザイン判断シリーズ 第二弾です。
デザイン判断シリーズでは、わたし(デザインしない人)が普段使っている判断(確認)ポイントをシェアしていきたいと思います!
使えるかどうかは時と場合によりますが、割と高確率で確認しているポイントなので、参考程度にみていただけるとよきかと!
デザインのタイトルを聞こう
前回の記事では
- デザイナーは中1日あれば1人でデザイン案10案くらい出せちゃう
- 大事なのは、デザインをちゃんと考えて出してるか、ということ。
とお伝えしました。
とはいえ、ちゃんと考えてるかどうかなんてどうやって判断するのよ!と思いますよね。わたしは、社内でデザインを見るとき、高確率でこの質問をします。
「このデザイン案のタイトルを教えてください」
もしくは
「一言でいうなら、このデザインは何案ですか?」
この質問は大量のデザイン案のときだけでなく、通常のデザイン判断の際にも使えます。
聞くと何がわかるのか
この質問で何がわかるかというと・・・
デザイナーがどこを目指してこのデザインをしたのか、を端的に確認することができます。
つまり、デザインで目指したものと自分たちが目指したいものが同じかどうか、を知ることができる。
これが分かれば、目指すものが一致しているかどうか、という一つの判断基準ができ、デザインしない人でも判断できるようになります。
どんな時に質問する?
個人的にタイトル案を聞くことが多いのが、A案、B案、C案・・・といったような出し方のとき。
この場合はデザイン案の量に関わらず、タイトル案を聞くことが多いです。
デザインの説明をしてもらいながら、頭の中で「この人は何をこのデザインで言いたいんだろうか・・・?」「どういうことを表現したくてこのデザインをしたんだろうか・・・?」と想像しています。
ただ、説明が複雑だったり、うまくイメージができなかったり・・・となってくると、「あーーーー!こんがらがってきた!1回整理しよ!」となって↓の質問に至ります。
「ちなみに、このデザインって一言でいうと何案ですか?」
こんな回答には要注意。
そうそう。タイトル案を聞いたときに
シンプルなデザイン案です。
スタイリッシュなデザイン案です。
かわいい印象を与えるデザイン案です。
という回答が返ってきたら要注意。
なぜかというと、かわいいとかスタイリッシュって、ひたすら見た目だけの話なので、なんの判断基準にもならないから。もはやほんとにただの好み。
てゆーか、そんなん見たらわかる。
デザインで揉めるパターンは、おおむね見た目だけの話になっちゃったときです。10人いれば10人それぞれのかわいいやスタイリッシュがあるので、全員一致でイイね!てなることはなかなか無い。
ということで、これらのタイトルを言ってきたら、迷わず追加質問です。
で、その案は、見る人にどういう印象を与えますか?
これを聞くことで、かわいい、スタイリッシュ、シンプル、という見た目の話から、もう一歩踏み込んだ考え方の話をすることができます。
タイトルを整理するとデザインも整理できる。
タイトルを整理すると、デザインも整理できる??どういうこっちゃ!
・・・ですよね!!!
ということで、ちょっと架空の事例で説明します。
新商品のビジュアル作ってほしいよ
■商品
野菜ジュース
■商品名
緑Wの野菜ジュース
■特長
1杯で10日分の野菜が採れる
■キャッチコピー
おいしく飲んで、キレイになろう。
■製造
segana
出てきたデザインがコチラ
例えば・・・
自社商品のメインビジュアルをデザイン会社にお願いして、これだけデザイン案が出てきました。
この中から1案選んでください。
うむ。正直どれでもいいな!!わからん!ちょっとそこのセンス良さげな子!どれがいいと思う?
こんな会話が聞こえてきそう~~~~
タイトル聞いてみた
回答【1】と回答【2】を比較してみてどうでしょうか?
1は見た目の表現で案を区切っていて、2は見た人がどんな印象を持つか、で区切っています。
2の方が判断しやすいと思いませんか?
1のような見た目区切りだと、タイトルを聞いても無意味です。「元気、シンプル・スッキリ、ポップ・・・」だから何なん?という感じになる。
一方で、訴求ポイント区切りだと、思考が↓のように切り替わります。
- 「このデザインでどんな印象を与えたいか」という思考になる。
- その印象を与えるための表現として、元気、シンプル・スッキリ、ポップ・カジュアルのどれがふさわしいのか、を考える。
↓
<イメージ>
これが、デザインを整理して考える、ということなのです。
この考え方だと、めっちゃ判断しやすいと思いませんか?デザインを感覚や好みで判断するのではなく、理屈で判断できるようになるのです。
まとめ
ということで、今回覚えておくのはこちら。
- デザイン案のタイトルを聞く。
その回答に見た目だけのタイトルを言ってきたら
- で、それでどんな印象を与えられるんですか?と聞く。
(まさか「スタイリッシュな印象です」という答えは返ってこないと信じてる)
そしてこれが一番大事。
- デザインのタイトルとは、訴求ポイントの要約である
↑
これを理解しておけば、見た目区切りのタイトル案がでてきても、即座に追加質問ができます。逆に、訴求ポイント(切り口)の要約になってないタイトルは判断に値しない、ということなのです。
わたしなら、そんなタイトル案言われたら、絶対にこう言います。それ、見たまんまの話ですよね?見ればわかるので、ポイントを簡潔に教えて下さい。と。(こわ!)
おまけ(宣伝)
実はわたしも「デザインのタイトルを聞く」っていう認識が無かったんですが、これって結構効果的。
自分も「きゃ~かわいい!」っていうお花畑の脳から働く脳に切り替わるので、割と感情的にならずにデザインを見れるなーって思います。
今回も社内のクリエイティブにデザインを作ってもらったんですが、普段セガナは見た目からの切り口でデザイン作らないもんで、めっちゃ大変だった。(しかもブログ更新ギリギリに依頼したし・・・)
ほんと申し訳なし。上司にばれたら怒られる~~~。ってもう読まれてるけど。
そのくらい、セガナでは見た目だけでデザインをしてないってことなのですが・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
てことをここでアピールしようと思ったのですが・・・
それよりも半日程度で無茶ぶりに応え、一緒に考えてくれた弊社クリエイティブに申し訳なさすぎて、偉そうにアピールするどころではない!
今度おいしそうなクラフトビールを送ります・・・・
こんな無茶ぶりにも「え~・・・(ーー゛)」と言いながら手伝ってくれる、優しいセガナメンバー。何かあればぜひご相談あ~れ~。
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