スパムメール。何の対策もしていない私。
「某アイドルからの悩み事相談」「有閑マダムから援助のお誘い」「金融機関からの大金の振込通知」…
面白そうなタイトルに誘惑されそうになりつつも開封確認されるとやっかいなことになるらしいので
「触らぬ神に祟りなし」と、ひたすら削除、削除、削除をくりかえす毎日です。

なんとモンティ・パイソンによるコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」の「スパム」というコントに由来するそうです。
「スパム」とはあの、ランチョンミートの缶詰「SPAM」のことです。

スパム！スパム！スパム！スパム！スパム！スパム！スパム！スパム！スパム！スパム！スパム！
怒涛のスパム攻撃。名づけた人のセンスに脱帽です。

ウィキペディアによると世界最初のスパムはコンピュータ会社のディジタル・イクイップメント・コーポレーションが1978年に送信したものなのだそうです。
内容はハッカー文化に大きな影響を与えたDECSYSTEM-20というコンピュータの製品発表会の案内で、約400人に送信されたのだそうです。

アマゾンで一冊の本に遭遇しました。
『スパムメール大賞』サエキ けんぞう著（文春文庫）
筆者が厳選したスパムメールにつっこみをいれながら紹介してくれます。

「ママさんバレーボールチームからのメール」と思いきやその実態は…
「昨日のミーティングには反対です！」やる気のある部下の目論みとは…
「サイトを潰してください」と訴える出会い系サイトのサクラの狙いとは…
「どう見ても犬じゃないですよね？」祖父の部屋にいる謎の生き物とは…
「あなたに天皇になって欲しいのです」エッ？

見世物小屋をのぞくような荒唐無稽な世界を思う存分堪能することができました。
特に「スパムメール大賞」に輝いた作品は江戸川乱歩的な迫力があります。
筆者のスパムメールの定義も「なるほどなぁ」と興味深く、たいへん勉強になりました。

さらに、こんなサイトを見つけました。
「人の心を動かす迷惑メール共有サービス」とのことで
「信じられないかも知れませんが、私はチンパンジーです。」など
100件以上のスパムメールを鑑賞することができます。
http://meiwaku.me/

ジャンクな魅力に溢れたスパムメール。
しかし、被害にあっては笑えません。
うっかりクリックしないように
注意ぶかく付き合っていこうと思います。