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こんにちは。CDの岩澤です。

去る8月11日、弊社夏休みの初日だったのですが、美術館などへ足を運び他人の創作を堪能するような休日が昨今とんと縁遠くなった僕にしては珍しいことに、アートイベントと展覧会を2つはしごするという1日を過ごしたので、不慣れなレポをしてみようと思います。

 

山の日、渋谷にて

きっかけは、どこかの駅で見たポスターだったと思います。
どこかで見たことのある奇怪な絵画に、心が引きつけられました(疲れているんでしょうか)

たしか少し前にもブリューゲルだかの展覧会があって、同じように駅ポスターを見て興味はあったものの結局行けずに終わってしまったので、今回は何としても・・と人知れず意思を固めたのでした。

夏休み中のどこかでBunkamuraに行きたい!と打ち明ける僕に、「それはちょうど良い。明日ヒカリエのイベントに行くから、その後行ってくれば?」と答える嫁さん。

かくしてトントン拍子に、渋谷にて、2つのイベントを回る運びとなったのです。

※というわけで以下ネタバレ注意ですので、不都合な方は大変申し訳ないのですが、そっとブラウザの戻るボタンを押すなどしてください・・

 

大人の部/ベルギー美術に心をざわつかせる

[ベルギー 奇想の系譜展]

学生時代美術史は成績も悪く、○○派やらベルギー美術と言われても良くわからないというのが正直なところですが、マグリットの絵自体は大好きでしたし、ボスやらブリューゲルといったグロテスクなくせにどこかコミカルな絵(漫画好きな方には「ベルセルク」の世界観と言った方が伝わるでしょうか)にも大変興味があり、一度じっくり見てみたいと思っていたのです。

実はBunkamuraザ・ミュージアム自体が初めてで、規模感なども特に知らずに中に入ったのですが、なんとなく想像していたよりもずっとボリュームがあり、久しぶりの絵画展覧会でしたが大変充実した時間を過ごせました。

サイトでの取り上げられ方やメインビジュアルにもなっている通り、ボスやブリューゲルの作品が今回の主軸であり、僕が行った動機も実際それなんですが、会場に展示されている作品はそれ以外にもたくさんあります。

公式サイト・みどころ
http://fantastic-art-belgium2017.jp/about/

ここでいう第2章~3章にあたる部分。
絵が載せられないのが大変残念ですが、今回特に刺激を受けた作品を簡単にご紹介しようと思います。(気になった方はググってみてください)

●ポール・デルヴォー作「海は近い」
解説にもありましたが、結構な人数の人が関わりあっているように描かれているものの、誰も目線が交わされていません。

●ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク作「運河」
時間が止まったような生気のなさがたまらない。
隣の「黒鳥」という作品も土手?の裏手から差す光がとても効いていて、物悲しさに心がキュッとなりました。

●ジェームズアンソール作「オルガンに向かうアンソール」他
この人の絵はどこかで見たことあるかも?楽しげな作風だが、解説を読むに自意識がものすごい。

●リュックタイマンス作「磔刑図」
個人的には今回最大の衝撃作。白の階調がとても繊細なので、実物を是非。

 

【感想】
第1章(ボス、ブリューゲル、ルーベンス他)については期待通りの内容。

音声ガイダンスを利用しない僕としては、人が多かったのでじわりじわりと列を進む中で、解説を読むことに集中でき、全く知らなかったベルギー美術史の一端を知ることができたのは良かったなぁと一瞬思いましたが、仮に空いていても解説は好きに読めばいいだけなので、空いているに越したことはないですね(笑

2~3章の作品は予期していなかった分とても新鮮に感じられ、前情報を調べずに行ったのが功を奏しました。

という訳で、Bunkamuraザ・ミュージアムでは9/24(日)まで開催中ですので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください!

 

子どもの部/チームラボのエンタメ力に大興奮(息子が)

[teamLab Jungle & 学ぶ!未来の遊園地]

はい。今をときめくチームラボさんです。

夜は大人向けになるようですが、今回参加したのは昼の部・子ども向けの方。

本当は時系列だと先にこっちに参加して、その後上のベルギーに行ったんですが、写真とか貼りまくれるし、ブログ上どう見てもこっちの方が派手だったので紹介する順番を変えました。

“インタラクティブな光のアートに包まれる超幻想空間”という素敵なコピーがサイトに載っていましたが、ホントそんな感じです。

光のアートを使ったアトラクションというかインスタレーションというかで遊べる「学ぶ!未来の遊園地」というエリアと、特設スペースで公演される「チームラボジャングル」というショーの2種類が楽しめます。

 

【ダイジェスト】学ぶ!未来の遊園地 エリア

メインはバイトルのCMでも使われている、クジラのいる部屋。

部屋全面に映像が投影されていて、光の滑り台・四角形に落ち窪んだ床(坂を走って登ったりする)があり、子どもたちが大はしゃぎで駆けずり回ります。(ちょっと危ないので大人は注意してあげましょう)

塗り絵をしている写真がありますが、クジラの部屋でこの絵をスキャナ読み込みすると、映像の中の生態系に登場します。

生態系なので、分裂して増えることもあれば食物連鎖の中で食われることもあり、うちの子のトカゲは登場後2秒で鳥に食われてました。自然ってシビア。

で、そんな感じで遊んでいるうちに、ショーの時間(入場時に決める)になり、別会場に移動。(後で戻ってきてまた遊べます)

 

【ダイジェスト】チームラボジャングル Kids NOON


別部屋に移動し10分くらい?開始前のドキドキ感。


ビームの乱舞にはしゃぎまくる息子。こんな興奮することはそうそうない。


巨大なボールが登場。一部の人たちでひとしきりボヨンボヨンしたのち、退場。


壁を縦横無尽に動くいろんな形の光(専門用語で言うところの“ゴボ”ってやつですな)子どもたちは触りたくて必死。


こんなライトが壁、天井中に敷き詰められている。一台一台、メーカーロゴが隠されているばかりか、ご丁寧にカラーテープでちょっとデコられてたり。

さっきおあずけされた巨大なボールが大量発生!はしゃぎまくる息子を抱き上げたままボヨンボヨンしまくり。

ボールを回収して去っていく研究員の皆さん。お疲れ様です。


そろそろ終わりかなーと思いきやまだ終わらない。

こんどは巨大ミラーボールと光るトランポリン(1人用)が登場し、なんとなくお祭りっぽい雰囲気に。そう感じたのは多分BGMのせいかしら。

そうこうしている間に部屋の中央が空けられ、子ども中心のちょっとしたダンスタイムのような感じに。いよいよフィナーレ感が漂う。

(この時BGMが凄く変な歌詞のボーカル曲になるのだけど、とてもいい感じで、正直音源が欲しいです)


紙吹雪でフィニッシュ。

【感想】

ショーの時間50分間。子どもにはちょっと長いかなーとも思いましたが、息子も嬉しそうに紙吹雪拾って集めてましたので最後まで楽しかったようです。

チケット当日券が大人2200円、子ども1200円なので入る前はちょーっとお高いように感じましたが、期待以上、お腹いっぱいの内容でしたのでショーが終わった時には文句のつけようもなく、大満足でした。

なにより普段は結構シニカルな息子が、ここまで長い時間興奮したりはしゃぐのはもの凄くレアなので、それだけでもプライスレスな時間で、チームラボに対する好感度も一層高まりました!お見それしました!

ただ一点、イベントの特性上、会場はどこも非常に暗いので、まったく前後不覚になることはありませんが、お子さんと一緒にいらっしゃる時は思わぬ事故などくれぐれもご注意ください。

以上、渋谷で過ごしたアートな1日レポートでした。
8月も残りわずかとなりましたが、みなさも夏の思い出にいかがでしょうか?

 

ショーの終了後。ここが最も明るい時間。

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