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2019.04.18 (木) Category:教育

こんにちは。岩澤です。

オフィスの移転も何とか無事に終えて、スタッフ一同、新しい気持ちで4月のスタートを切ったところですが、実は同時にプライベートでも一つ大きな変化が起きていまして、この春、うちの子どもが小学生になりました。

保育園から小学校に進学することで、家族を取り巻く状況が大きく変わりましたが、その中の一つが“放課後”という時間が生まれたことです。

うちは僕と妻が共働きの核家族で、帰宅はどうしても下校時刻には間に合わないため、子どもの放課後の居場所として『学童保育』を利用することにしました。

僕自身、実際に利用する今に至るまでその実態について何も知らずにいた、この『学童保育』について、今回は少しお話ししようと思います。

 

◎学童保育とは

学童保育は、我が家のように共働きなどの理由から、保護者が放課後に児童の面倒を見ることができない家庭に対して、放課後に子どもを預かってくれる保育事業です。

地域や自治体によって「学童クラブ」や「放課後児童クラブ」など、様々な名前で呼ばれています。

厚生労働省が主導していますが、公営・民営の両方があり、施設数は2017年時に全国で2万4千以上、この年の小学校総数と単純比較すると1校あたり1.2施設という割合になります。

施設の場所としては学校の校舎内や敷地内にある場合や、学校の外にある場合などさまざまです。
僕の子どもが通う学校では、全校で100名くらいの子どもが利用しているそうで、毎日授業が終わった後、その数の児童がそのまま学校に残り、夕方までの時間を過ごしています。

登録児童の学年については1〜3年生がメインとなりますが、2015年から6年生までの受け入れを拡大したそうで、4〜6年生も全体の2割程いらっしゃいます。

登録児童数について調べてみると、1998年に約34万8千人だったものが10年後の2008年には約79万5千人、2017年には約117万人と年々増え続けています。

逆にこの間、全国の小学生数自体はゆっくりと減り続けていることを重ねてみると、近年の家庭環境の変化や学童ニーズの高まりを感じます。

 

◎学童保育の夏休み問題

小学校最長の休暇・子ども達の楽しみといえばやはり夏休み。

しかし学童保育を利用する上では、ある意味、普段の学校生活以上に大変な期間です。

学童保育では、学校が長期休みの間も平日は朝から児童を預かってくれ、夏休みはたとえば宿題や工作、プールで水泳など勉強・遊びをして過ごせます。
が、学校がお休みの間は給食がないため、毎日各自でお弁当を用意する必要があります。これがまず親の物理的な負担に。

加えて、夏休みの学童保育生活は、“友達と有意義に楽しく過ごせる毎日”という見方もできますが、一方で、“時間に縛られず羽を伸ばせる”というのも夏休みの魅力な訳で。それを謳歌させてあげられないという罪悪感も、親は心理的な負担として抱えることになります。(うちはまだ未体験なので、想像の範囲ですが)

子どもにとっても、たとえばプール活動などで、学童に通っていない子どもとふれ合う際、そういった“不公平”を感じることが多いのだとか。

「なんで僕は/私は、毎日学童に行かなきゃいけないの?」なんて問われた日には、、いたたまれなさが止まらないですね・・

また2年生、3年生と年を重ねていくにつれ学童に飽きも出てきて、夏休み早々に「行きたくない」と言い出す子も少なくないようです。

そういったことから、夏休みには子どもだけで行かせるキャンプ、ボーイスカウトなどが人気だそうです。
長期戦ですから、子どもの様子を注意深くうかがいながら、メリハリもつけて楽しく過ごしたいですね・・!

 

◎思うこと

僕自身が小学生の時は学童保育は利用しておらず、また、その存在に触れる機会もなく生きて来ました。

放課後といえば駄菓子屋か友達の家が定番の居場所で、5時を過ぎて家に帰るまでのその時間は、僕にとって「自由」そのものでした。

なので、放課後や夏休みを学童保育に通わせる我が子に対して、後ろめたさ・申し訳なさが、正直な気持ちとしてはあります。
しかし実際に入学し、日々起きる出来事などを聞くにつれて、学童保育だからこそ得られるものも、段々見つかってきています。

 

子どもと過ごす中で常々感じていて、今回その実感が強まったことは“自分自身の幼少期の体験”は、そのまま子育てには流用できないということです。

まず昔と今で環境・状況が違いますし、何より子ども自身の感じ方や好きなこと、パーソナリティが自分とは違うからです。

かつて僕が体験した楽しい出来事を、同じかたちで、自分の子どもに再現してあげることはできませんし、できたとしても、それが我が子にとっても幸せなことだとは限りません。

しかし、たとえば友達と遊んだら楽しいとか、否定されたら悲しいとか、頑張って何かを得たら嬉しいとか、そういうことは、昔も今も、大人も子どもも変わらないので。

そんなシンプルで根本的な部分だけ見失わないように、親として大切なのは、子どもに自分の過去をなぞらせることではなく、子どもの“今”としっかり向き合って、一緒に、より良い明日を探していく気持ちだと、今更ながら思います。

山あり谷あり、家族全員にとって未知の小学校生活を、手探りで進んでいこうと思います。

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